暴風うさぎ
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ブーブーブー………………
……………ブー…ブーブー……………
枕元で長いバイブ音が響いていた。手探りに携帯を探すとまた新井からの着信だった。
『っんだよ、うるせー』
俺は不機嫌に電話を取った。
気が付けば部屋は真っ暗になっていて、窓からは外灯の光が漏れていた。俺はどうやらあれから寝ていたらしい。
雨風はさらにひどくなっていて、物が飛ばされてる音もした。もしかして上陸したのか?
『成見、ずっと電話してんのになんで出ないんだよ』
『あー、寝てた。なに?』
『宇佐美さんが居なくなったって……』
-----------は??
『なんか2組の女子に連絡があったんだって。居場所知らないかって。でも宇佐美さんあんまり仲いい人居ないらしいし行きそうな所も分からないって』
時計を見ると夜の9時を過ぎていた。