Hな花園
「ジンくん。“人体模型”だからジンくん。先生そう呼んでるの。どうしたのかしら……倒れてるんだけど、竹内さん知らない?」


「…………」


「竹内さん?」


「え、あ、え……いえ、あたしはなにも……し、失礼します──」


あたしは廊下をおもいっきり走った。


彼……ジンっていうんだ……。


ジンくん。ジンくん。ジンくん。


キミがなんであろうと、あたしはキミのこと、大好きだよ、ジンくん。
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