会いたい、伝えたい、この思い
「・・・高杉」
高杉とは、中学校三年間唯一ずっと同じクラスだった男子。
中一、中二では、あまり話す機会がなかったが、中三で三年間同じクラスだったことに気付き、仲良くなった人。
そして、三年生の時、渚紗の好きだった人。
でも、渚紗は勇気がなくて、告白出来ずに別々の高校へ行き、卒業後会えなかった。
渚紗は、ずっと告白しなかったことを後悔していた。
20歳になった今も、高杉以降好きになった人はいなかった。
だから、年齢=彼氏ナシ。
「何でこんな期待させるようなこと書いてるのよ」
バースデーカードには、
誕生日おめでとう。
ケーキ食いすぎるなよ。
今よりも醜くなるから。
俺には関係ないけど。
渚紗「ブー,ブー,ブー,ブー,ブー」
と、書いてあった。
「あんな気持ち思い出したくなかったのに。何で今更こんなカード見つけたんだろ」
後悔のあまり、涙目になった。
「もう一度でいいから、会いたいよぉ」
地元にいるのに、会えない。
どうしたら、もう一度会えるのだろう。。。
会って、もう一度話したい。