炭酸的な君に溺れた。
「中へ入ろうっ!!」
突然の結菜の言葉に、大きく首を振る。
「む、無理無理無理っ!入れるわけないっ!!」
何を言い出すんだ結菜は。
そんな自爆行為、出来ますか?
「なんでよ。ここにいたら不審者でしょっ!?」
「だ、だってあんな大胆告白しちゃったし……」
「はぁ!?なにそれっ!!何も考えずに告白したの??ありえない」
呆れる結菜に、しょげる私。
そんなこと言ったって……
あの時は我を見失っていて……
でもまぁ、確かに結菜には悪いけどさ……
さっきまで溜息やら説教やらしていた結菜が私の後ろに視線を向け、
「あ」
と言った。
ん?なんだ??
と私が後ろを振り向いた時には、“その人"はもうすぐそこにいた。
えっ!!ちょっ、なんでっ!!?