言えない秘密~ヤクザが愛する女~



「勇人・・・」


言いたい事や、聞きたい事はたくさんあるのに、いざ声を聞くと何も言えない。


「ごめんな。全然連絡が出来なくて・・・。今日さ、これから会える?」


「うん・・・」


本当は、もっと明るく可愛く言いたいのに、そっけない返事しか出来なかった。


「本当、ごめんな。すぐに行く」


そう言って、勇人は電話を切った。


あんなに待ち遠しかった勇人からの連絡だったのに、何で私はワクワクしていなんだろう・・・。


複雑な思いで待っていると、思ったより早く勇人はやって来た。




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