言えない秘密~ヤクザが愛する女~
でも、今それを問い詰めても、意味ないよね…。
せっかく会いに来てくれたのに、ケンカなんてしたくないし。
それよりも、もっと仲良くしていたい…。
「なあ、美優。なかなか会えなくても、オレはお前が大好きだから」
真剣な口調に、ついドキッとしてしまう。
「何かあるんだ?なかなか会えないって…」
「うん…。ごめんな。ちゃんと話せなくて。でも、オレを信じて」
「分かった…」
きっと、ちゃんと話してくれるよね?
私は勇人の胸に顔を埋めて、しばらく目を閉じていた。