言えない秘密~ヤクザが愛する女~
それからすぐに、勇人は来てくれた。
「美優!」
一人、公園にいると、勇人が走ってやって来た。
「あっ、勇人」
思わず、勇人の姿を見て立ち上がる。
良かった…。
それまでは心細かったけれど、勇人の顔を見たら安心した。
「待つんなら、もう少し人の多いとこで待っとけよ」
心配そうに見つめる勇人の胸に、私はすぐに飛び込んだ。
「怖かった…」
まだまだ、足が震えてる。
「もう大丈夫だよ…」
勇人は、そっと優しく抱きしめてくれた。