言えない秘密~ヤクザが愛する女~
「なあ、美優。どんな奴らに襲われそうになったんだ?」
勇人は、私を抱きしめたまま聞いてきた。
「ハッキリとは分からないの。ただ、やたらガタイが良かった気がする」
「ガタイか…。何人かいた?」
「うん。5人はいた様な気がするんだけど」
そして、私たちを襲った犯人は、逃げてしまっている。
一体何が目的だったんだろう。
「美優。今夜はさ、オレが側にいるから、一緒に帰ろう」
「本当?」
良かった…。
正直、今夜は一人にはなりたくなかったから。
「ありがとう。勇人」
そして私たちは、車へと向かった。