言えない秘密~ヤクザが愛する女~
バイトが終わったら、心当たりの場所を歩いてみよう。
「美優、何だかご機嫌だな」
「えっ?そうですか?」
先輩の突っ込みって、いちいち的を得ているから、ドキッとする。
もしかして、また勇人さんに会えるんじゃないかと思ったら、ちょっぴりテンションが上がっちゃってるんだよね。
「なあ、美優。今度さ、一緒に出かけない?」
「え?」
優しく微笑む先輩に、私は一瞬ドキっとした。
「あの・・・それって・・・」
「デート。いいだろ?」
デート!?
私と先輩が?