言えない秘密~ヤクザが愛する女~



「嘘・・・」


「嘘じゃねえよ。何ならDNA鑑定でもするよ?100%オレの子じゃないから」


そんな事ってあるの?


だって、2人は婚約者同士で、一緒に暮らしていて・・・。


当然、そういう関係があるものだと思い込んでいた。


「出来なかったんだよね。美優を忘れようとして、あいつを抱こうとした事もあったけど、どうしても出来なかった」


「本当なの?」


「本当だよ。ついでに言うと、オレはまだ実和と婚約してないから」


そう言いながら、勇人はゆっくりと私を抱きしめた。


「どうしても、お前を忘れられなかった・・・。大好きだ美優。お前がオレを嫌いでも、オレは美優が大好きだ」




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