言えない秘密~ヤクザが愛する女~



「ヤクザ…?」


竜が、後部座席から身を乗り出してきた。


「うん。だから、私はヤクザが大嫌いなの」


「そ、そっか…」


そう言うと、竜は座席にもたれ掛かった。


バックミラー越しの竜は、唖然としている。


言えねぇ。


絶対に…。


オレ達がヤクザだって事は。




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