言えない秘密~ヤクザが愛する女~



「ごめんなさい…」


すっかり目が覚めて、ベッドの上に起き上がる。

どうしよう…。


感じ悪いよね、私。


すると、携帯の向こうから勇人の笑い声が聞こえた。


「何だよお前~。オレなんか、珍しく早起きしたのに」


ケタケタと笑い続けている。


良かった~。怒ってない。


ホッと胸を撫で下ろし、私は言った。


「今から支度するから、上がって待ってて」




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