あたしの彼氏はクール彼氏
思い出の場所は、X駅から歩いて約30分くらいのところにある。

久しぶりに行く思い出の場所・・・変わってないといいな。

あの日と同じがいい・・・。

遊夜が俺に思いを伝えた時のままで、あってほしい。

遊「・・・う。聖、ってば!」

聖「あ、ゴメン。何?」

遊「いい加減、どこ行くか教えてよ!!」

聖「だから着いたらわかるって」

何回言えばいいよ。

3回くらい同じことを言っているような・・・気のせいか?



そうこうしてる間に、思い出の場所の入り口?みたいなとこ

入り口の所は、昔と今じゃほとんど違っていた。

ヤバいな、ここがこんなんじゃあの場所も・・・

だいぶ変わってる気がする。

少し考えた顔をしてると、遊夜が声をかけてきた。

遊「どうしたの?」

聖「え?」

遊「だって聖、暗い顔してたから」

聖「あぁ~ゴメン。大丈夫なんでもねぇから。」

・・・俺そんなに、暗い顔してたのか。

あ゛~もう、考えんのやめるか・・・

あの場所が、堂変わってても想いを伝えるのに変わりねぇし。

遊夜にも心配かけちまったからな。

それから、約5分くらいたって ”あの場所”に着いた。

流石に遊夜も気づいてる。

遊夜は頬を赤らめて、俺の顔を見た。

遊「聖・・・ココ」

聖「あぁ。久しぶりだな来るの」

遊「そうだね。・・・何で来たの?」

聖「知りたい?」

ちょっと意地悪っぽく言ってみる。

遊「・・・知りたい」

・・・ヤバい、可愛すぎ。

さっきよりも、頬を赤らめて言う遊夜に俺は優しく・・・キスをした。

数秒のキス。

聖「教えてやるよ」

聞こえるか聞こえないかの、小さな声。

俺は遊夜の耳元で囁いた。

ビクッと体を震わす遊夜に、俺は囁いた・・・
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