桜雪のごとく‐新撰組と現代少女‐
第1章 現在
ザワザワと、木々に生えている葉がこすりあっている音がした。
たくさんの木々が生え並び、由緒正しきこの神社。
名は、辰己神社(タツキデジンジャ)。
代々継ぎし者は水梨家の人々。
そんな辰己寺の中に、1人の少女がいた。
黒い髪に透き通った白い肌、儚くもうつる、その少女。
だが、少女が考えていることは・・・
「あぁ~、もう!なんで掃き掃除なんてやんなきゃなんないのよ!」
しょうもなかった。