桜雪のごとく‐新撰組と現代少女‐

屋根裏の忍



はぁ、はぁ、





梓紗はさっきのことを思い出しながら、







縁側に座った。





泣きたかったが、気配を感じていたので





泣けなかった。





この気配はいつも感じていた。





「誰ですか?」






いつもの凛、とした声で暗闇に問いかける。







しかし待っても返事は返ってこない。





「そこにいるんでしょう?」





と屋根裏を見上げた。





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