桜雪のごとく‐新撰組と現代少女‐
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あたしは一般家庭の娘として生まれた。
両親ともあたしを可愛がってくれました。
しかし、あたしが4歳の時です。
ケガをした友だちを可哀そうだと思い手をかざしました。
『かわいそうに・・・だいじょうぶ?』
そうやった後、傷を見ると跡形も傷は残ってなかったんです。
『あずさちゃんすごい!ありがとう!』
小さい時のあたしたちは魔法だと思って
無邪気でした。
その友だちがお母さんにそのことを言ったんです。
『あずさちゃんが傷を治してくれた!』って、