桜雪のごとく‐新撰組と現代少女‐
「前に、話しましたよね?この身に宿る力で両親を殺したこと」
「あぁ」
と土方を相槌を打つ。
「だから、斬ったのは初めてだったけれど、殺すのは初めてじゃないんです。だから、びっくりしただけなのかも」
ハハッ・・・
力のない、乾いた笑いで苦笑する。
「そうか・・・。覚悟は?」
原「えっ!?ホントに!?」
永「土方さん!?」
そんな声は遠い・・・
あたしははっきり返事した。
「ありますよ。これ以上ないってくらい」
不敵な笑みを浮かべた。
「よし。わかった」