桜雪のごとく‐新撰組と現代少女‐
その言葉をみんな黙って聞いていた。
何故こんな小さな少女にこんな残酷な運命を与えるのか、
「なら、僕たちが会いに行ってあげますよ」
突然沖田が言った。
その言葉にみんな目をパチクリさせ、
笑った。
「そんな、コト無理に決まってるじゃにゃいですかっ クスクスッ」
あたしもあまりにKYだったので笑ってしまった。
沖田はたぶん場の空気を明るくしょうと思ったんだろう。
ありがたく思った。
「沖田、有り難う。なんか決心ついた!あたし、帰る。自分の時代に」
その言葉にみんな頷いてくれた。
そしてすぐに帰る支度をした。