桜雪のごとく‐新撰組と現代少女‐
ヒヤリ、と
何かが首筋にあたった。
ゾクッとした。
が、 あたしが生きて何になる?
―――――――気持ち悪い、消えろ
―――――――死ねよ、『化け物』
嗚呼、頭が痛む・・・。
「ウソついてません。それにその刀・・・殺す気はないですよね?だって殺気が感じられない」
一息ついて
「まぁ、あたしは斬られても悲しむ人なんていない、から」
一瞬、沖田たちが驚いた顔をした。
そして土方さんは刀をおろした。
それを見計らって、
「では、ホントのことをちゃんと話します」
空気が、ピンと張りつめた。