桜雪のごとく‐新撰組と現代少女‐


ヒヤリ、と



何かが首筋にあたった。



ゾクッとした。



が、   あたしが生きて何になる?



―――――――気持ち悪い、消えろ




―――――――死ねよ、『化け物』



嗚呼、頭が痛む・・・。



「ウソついてません。それにその刀・・・殺す気はないですよね?だって殺気が感じられない」


一息ついて


「まぁ、あたしは斬られても悲しむ人なんていない、から」


一瞬、沖田たちが驚いた顔をした。



そして土方さんは刀をおろした。


それを見計らって、


「では、ホントのことをちゃんと話します」



空気が、ピンと張りつめた。







< 23 / 327 >

この作品をシェア

pagetop