桜雪のごとく‐新撰組と現代少女‐
「梓紗、決心ついたのね?」
桜美がはっきりとした声で話しかけると
コクリとうなずいて
「みんながね、また会いに来てくれるって言ってくれたから」
その言葉に、安心したみたいに桜美は笑みをこぼした。
「梓紗ちゃん。私、ずっと見ていたから。元の時代に行っても忘れないでね…?」
ちょっとだけ、涙を浮かべつつ心配そうに言った。
「当たり前!忘れるわけないでしょ!」
その言葉に紗雪も安心したのか笑みをこぼした。
「じゃぁ、帰る方法を言うわ」
その声にあたしはゴクッと唾をのんだ。