桜雪のごとく‐新撰組と現代少女‐
思った通り、じっさまは神楽にいた。
「じっさま!」
そう言いながら駆けていく。
前までは見せなかった表情で。
「梓紗?お主、笑えておるぞ!?」
ずっと長い間梓紗の笑顔を見ていなかったじっさまはとても驚いていた。
「あたし、笑えるようになったの!・・・それと、ごめんなさい!」
あたしは頭を下げた。
すると、キョトンとした顔のまま止まっているじっさま。
「梓紗、ごめんなさいとは何じゃ?」
じっさまはやっとの思いで口を開いた。
「だって、あたし…じっさまがあたしのこと嫌ってるんじゃないかって、怖くて怯えてるって思ってたの・・・だから・・・」
涙声で言う梓紗を見かねたのか、