桜雪のごとく‐新撰組と現代少女‐
「なぁに、今は、ワシの気持ち分かってくれてるんだろう?」
そう言うと俯いたままコクコクとうなずいた。
するとじっさまは穏やかな笑みを浮かべて、
「なら、今までのことは忘れよう。また、新しい日々を築いていけばいいんじゃ。」
のう?梓紗よ・・・。顔をあげなさい。
と続けた。
その声に顔を上げ、
「うん、じっさま!」
そう言って抱き着いた。
じっさまと、分かり合えてよかった。
あたしの居場所は実はこの時代にも
こんなに近くにあったんだね・・・。