桜雪のごとく‐新撰組と現代少女‐
あたしはカバンから本を取り出して見せた。
「これは歴史の本ですね。あたしは歴史好きだったのでいつも持ち歩いてました。」
と言ってみんなにお見せした。
すると皆がもの珍しそうに眺めている。
パラパラっとページをめくって新撰組のところを開いた。
「なんだぁ?俺が写ってる」
「僕らのことも詳しく書いてあるよ」
などとまじまじと見ながら意見を言っている。
そこであたしは本を閉じた。
歴史が変わるといけないから・・・。
ほかには・・・と言いながらカバンの中を探った。