桜雪のごとく‐新撰組と現代少女‐
「あたし、優勝したんですよね??
なら、賞品は??何かあるんでしょう?」
その言葉にみんながニヤニヤし始めた。
そのニヤニヤしているのが気に入らないのか、
怪訝な顔でみんなを見つめた。
そして、ふと気づいた。
「沖田と平助と桜美は??」
そう。3人がいないのだ。
さっきまで話していたのに。
――――パンッパンッ
考えていた梓紗の耳にクラッカーの音が聞こえた。
そして、みんなが
「HAPPY BIRTHDAY 梓紗!」
梓紗は頭に?を浮かべていた。