桜雪のごとく‐新撰組と現代少女‐
壬生浪士組としてのみんなは格好よかったわ。
そんな人たちを私は支え、支えられてきた。
けれど、壬生浪士組になって2年、私が12歳の時、
目覚めたの、倉本家代々の能力が。
けれどその能力に違和感があった。
まさかと思って、思い出したの。
『倉本家に唯一他の者とは違う能力現れん。
その力、使いし方法は歌に混ぜらん。
その能力、悪に使うも善に使うも己しだい。
その力、発動すれば己失うことありける。
その者の区別、発動時、
髪は藍色、瞳は桜雪色に変色し
桜雪色のリボンで結っとらん
真紅と薄桜の巫女装束身につけとらん。
その者、【桜花の巫女】(オウカノミコ)と呼ばれん』
と、