君を忘れない

学校の終わりを告げるチャイム


「幸村起きろって、学校終わった」



「んぁ?」



んーっ、と幸村は伸びをして席を立つ




「俺、今からバイト探すから先帰るな」

風斗は鞄を持ち
あくびをしている幸村に言う


「風斗、バイトすんのか?」

「あぁ、一人暮らしだしな。お金には多分困らないんだけど、暇だし」




「じゃあ俺がバイトしてるとこに来いよ、時給いいし。それに今の時期から楽しくなるぜ」




「なにするんだ?」





「んー‥‥ひっくり返す」




「‥‥なんだそれ」



「行ってからのお楽しみ、だな。俺今日バイトだし。来るか?」



「あぁ」



今の時期から楽しくなる、か

どういうことだ?


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