君を忘れない
「よく俺の名前わかったな」
「先生が言ってた。転校生2人目なんだって言ってて、その時に」
「そうか」
時計を見るとあと少しでチャイムが鳴る
「幸村起こさないとな‥」
「仲いいんだね」
「ああ。俺ら見た目浮いてるだろ?だからかもな」
そういって俺は笑った
転校生も笑った
「風斗って呼んでいい?」
笑顔で言われて断れるはずがない
「ああ。君のことは?」
「汐里でいいよ」
また笑顔で言われた
クラスの女子みたいな馴れ馴れしい笑いじゃなくて、なんだか落ち着く笑顔
チャイムが鳴って
4時間目は終わった