大好きな笑顔
「あー!!!」
『うるさいよ南。』

羽耶とあたしの声が重なった。

「のん!あれが、魅咲君だよ!」

南が指差した方向を見ると
そこには可愛い顔をした男の子がいた。

「「・・・・可愛い。」」

あたしの口からは声が漏れていた。

「でしょ!?」
「あんたがいばるな!」
「林田、しゃべってんじゃん!
 ずるいよ!!」
「はーやー!」
「な、なに?」
「ちょっと来てー?」
「う、うん。」

羽耶は啓太に呼ばれて
少し紅くなりながら走って行った。

「なんで、羽耶も呼ばれてんだし!
 てか、あたしも呼べよー!!」
「「良いじゃん。別に。」」
「のんー南ー!二人も来て!」

羽耶に呼ばれて
南はいきなり元気になった。

「のん!行くよ!」
「「え?あたしは良いや・・・。」」
「ダメ!」

南があたしをひっぱて行く。

あ・・・
机の角につまずいた。

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