図書館>>>異世界
つーかさー、行くしか無いですよねー。
選択肢無くね?
「まぁ…はい。二人が居るなら行きますよ。はい」
しかしまだ信用してるわけじゃない。
だって二人が囚われているとしたら?
私は何をしてでも二人を助けるつもりだ。
「……警戒されるのは、わかりますが…」
団長さんは、何とも言えない顔をした。
多分、苦虫を噛み潰したって表現で合ってると思う。
静かに馬から降りて、立つ。
「信用すれとは言えませんが、私たちは味方です。
城までの道も、城の中でも、貴女の安全は私がお守りいたします」
胸に手を当てて礼をする。
高い身長のイケメンがやると、すごい似合うね!
後ろに控える四人の制服は、紺色ベースに対して、団長さんは黒色ベースの制服を着ていて。
淡い銀髪に深い青の瞳が、黒い制服に良く映える――
「いや、そんな守られる身分じゃないんで私」
あっさり辞退しました。
だって、別に面食いじゃないしね。
あと、暁を抱っこしたままでもいいなら、尚よし!