図書館>>>異世界



普段ならば、目上の者には敬意を表し、態度を崩さない四人なのに。

絶対に何があっても俺を裏切らず、敵におそれなど抱かず進む勇敢な、自慢の部下四人は、この時ばかりは、年相応の青年に戻ってしまった様だ。


「ロナって、あの村一番の美女が恋人なんだぜ〜」

「え!そーなの?やるじゃーん、ロナ(笑)
てか、ライラは何でしってんの(笑)」

「さっきロナのお袋さんが愚痴ってたんだよ。
『こんな美人の恋人ほったらかしてうちの息子ったら!たまにしか帰ってこない!』ってな」


「ば、バラすなよー!てめっ、ライラ!」


主に最年少のロナとライラの言い合いだ。

しかし、ここまで短時間で仲良くなれるのだから、これはもう、ヨルの才能だろう。

空を飛び回る龍の子供も、ヨルによくなついているようだし。


今まで出会ったことのないタイプの少女だ。
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