図書館>>>異世界
ヤバいヤバいヤバい!
こっちの世界にきてから、ヤバい体験が多いけどさ!
命の危険から次は、貞操の危機!?
「ちょ!太もも撫でるな!……ひー!服に手を入れてくるなあああ!」
なんか、あらゆるところをなで回されてるんですけど!?
必死に手を押さえるものの、押さえきれない。
……何でそんなに生き生きとした表情なんですかねルーク王子?
「す、すとーっぷ!」
「無理だ、ヨル………諦めて俺のモノになればいい。
永久に、な―――」
冗談じゃない!
「ヨルー。ヨルー」
突如聞こえてきた、幼い声に、私たちの動きは止まった。
「………お前、何者だ?」
ぎゅっと、私を抱き締めた王子の視線の先には。
「ヨルー」
白髪紅眼の少年が立っていた。