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再会
―――――ずっと心配だった。いつも心の中では不安だった。
悪い想像ばかりするのが嫌で、いつも通りに無表情で平気なフリをしていた。
今、ここまで来て、ようやく実感した。
『夜!』
同時に叫び、こちらに駆け寄ってくる二人。
「心配だったよーっ!大丈夫だった?怪我してない?夜」
「ホントに生きた心地しなかったぞ俺ら。
夜だけ居なかったときには、マジで血の気が引いた…」
ガバリと抱きつく天音。
私の肩に手を置く海翔。
ようやく再会したのだ。
「天音…海翔…」
そんなに心配してくれてて、すごく悪いんだけど。
「ごめん。すっごく眠………」
「夜ちゃん!!」
「夜!?」
二人の焦った顔を見て、『やっぱり美形はどんな顔でもキレイねー』なんて思って私の意識はそこで途切れた。