図書館>>>異世界
眼を開けて、最初に見たのは。
「ヨル、へいき?」
何故か私の寝ているベッドに一緒に寝転がっているアカツキの顔でした。
うつ伏せで、肘を立てて顎をのせた暁は、足をパタパタさせて私を見ている。……うん、非常に可愛い。
「ずっと居たのアカツキ」
「うん。アカツキ、ヨルのそばにいたよ」
にこにこと笑うアカツキの頭を思わず撫でれば、嬉しそうに手に頭をすりよせてくる。なにこの生き物、超可愛いんですけどおおお!
―――ガチャ
「あ、目覚ました!?大丈夫?夜ちゃん!」
扉を開けて、私が目覚めたのをしるやいなや駆け込んできた天音。
そりゃあイキナリ倒れれば、驚くだろうね。
ほんと申し訳ー。
「あー、大丈夫。生きてる」
「最低限だよ!? それ最低限だよ!夜ちゃん!」
「その最低限すら怠るようなヤツだからなぁ夜は!
身体は平気か?」
海翔が頭をぐりぐり撫でる。いや、ちょ、病み上がりに揺さぶりは…!
「大丈夫だってば。揺さぶられさえしなければ!」
吐いちゃうー。グルグルするー。
『で?この子は…だれ?』
声を揃える天音と海翔。
……ですよねー!笑
「えー……
目覚めたら河の畔に居て?で、変な男に殺されかけてー。で、戦っている最中に降ってきたチビ龍がこの子。
勝手に容姿からアカツキと名付けましたー」
「どこからつっこめばいいのかな?海翔」
「……とりあえず、」
「な、なな!なにさ海翔!」
突然、がっしり肩を掴まれた。いやいや、何ですかまた!
「殺されかけたって何なんだーっ!どんな男だ!誰だ!何故だ!」
「知らんがな」
矢継ぎ早に言われても知らないものは知らないし。