図書館>>>異世界
―――ガチャ
「その男について、何かしら情報が欲しい。
我が国の国境に不審な人物がいたのならば、問題だからな」
うげ。出たよセクハラ王子。
「顔に出てるよ、夜ちゃん…」
やっぱり?
「あー、王子として見過ごせないっすかー…
えーと…何だっけ…
色々ありすぎて…んー…」
ここにくるまでにすごい色々ありすぎて、ごっちゃになっている私の記憶。ヤバい。何だっけ?
「…あー、まぁ、思い出すつどお願いする」
今はゆっくり休めと有難いお言葉を頂戴した。
それではお言葉に甘えまして。
「眠いから寝まーす。……おいこら。
何故布団に入ってくるんだ天音。海翔」
「オラ。夜がいやがってんじゃん。出ろよ天音」
「ちがーう!海翔が嫌なんだよ!ね、夜ちゃん!」
「二人とも出てけ」
「えー!?」「なに!?」
うざっ。めっさうざっ。
思いの外体は疲れていたようで。
「やば…ねむ、い…」
最早二人なんてどうでもよくなり夢の世界へ旅立ちました。