図書館>>>異世界
「騎士と姫は夕凪にとっては邪魔であり、尚且つ取り込めれば最高!な二人ですよね?
ならば…喉から手が出るほど欲しいでしょうね」
頬杖つきつつ、窓の外なんかを見ながら話した。
考えながら話しているからでもある。
相変わらず左側を左手で隠しながら、だ。
「決めました」
「え、何を?」
シズ先生が本をパタリと閉じて、言った。
「貴女は本日より、私の弟子にします。
貴女には見込みがあります。
王子を助ける力になりましょう」
「わーお。唐突に仕事けってー。因みにどんな内容で?」
「私は王佐をしています。今までは私一人でした。任せれる人間が居なかったからです。
しかし貴女なら王佐として王子を助け、宰相のアレンと知恵を出しあう事もできましょう。
貴女には今日から王佐補佐官として動いてもらいます」
こうして私はいきなり大出世を遂げたのだった。