図書館>>>異世界



縄でぐるぐる巻きにされた誘拐犯五人。を目の前に複雑な顔した四人と私。


そんな中、部屋に待機を命じた(むしろ部屋に押し込んで鍵しめた)はずの天音が走ってきた。


「夜ちゃん無事っ!?ごめんねえええ天音のせいでー!怪我してない!?(涙)」


「あーまーねー?また抜け出したの?ねえ、また?
どんな状況か、理解してないのかな?」


むしろ懲りてないよね?ねえ、こらしめていい?

しかし私の不機嫌さを微塵も気にしない天音は、勢いそのままに抱きついてきた。


「ぐへっ!ば、ばか天音…」


効果音はもはやどーん!だ。
内臓飛び出るわ!


「ごめんねえええ夜ちゃん!怖かったよねえええ!?」

「いやあ今の天音のが怖いから」

「うん、うん!無理に隠さなくてもいいんだよ?夜ちゃん!」

「言葉通りに素直に受け取ってください」



「でもね?夜ちゃん…
いくら夜ちゃんがすごいからって、二度と天音を庇わないで。
天音は丈夫だから!


わかるだろ?

僕は、オトコノコなんだから」



その場に居た、全員が叫んだのがわかった。

あーあ、いっちゃったー。
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