図書館>>>異世界
「あれ?天音、いいの?ばらしちゃって」
すると天音は、可愛らしい普段の表情から途端に、いたずらっ子の少年のような顔をした。
「だってここは異世界じゃん。
なら、別にいっかなー、なんて」
「ふーん?そんなもん?」
『ちょっとまったあああ!!!』
「てめぇどういうことだよ天音ぇ!」
ほら来た。総ツッコミ。
何故か海翔まで登場だ。いつの間に?
「いやーん海翔こわぁい〜」
「ざっけんな。マジでオトコかよ…?」
「そうだよ?天音、男の子だよ?
今更気付いたの(笑)
にっぶーい!」
「……コロス」
「止めとけ二人ともー。こら、海翔も。仕方ないっしょ?
天音は家のルールだもん。ねぇ?」
「まぁね。
でもさー、今時きついよね。18歳まで男児は女児として生きるなんて。
僕みたいにかわいかったなら別だけど。
海音(みね)兄さんだって、ギリギリだったし(笑)」
「あー…海音さんね…。
陸音(りね)さんが嘆いてたね。
『天音は可愛く育ったのに、海音は男の子みたいになっちゃって!』って。
男の子なんだけどね(笑)」
「姉さん、そんな事いってたの?(笑)」
「と、言うか。
なんで夜は天音ん家の事情、しってんだ?」