雪割草
明くる朝、台風は過ぎ去り少し汗ばむくらいの陽気となっていた。
住人達は皆、台風で痛んだ箇所をガムテープで直したり、濡れてしまった毛布を表に干したりと、忙しい一日を過ごしていた。
そんな折、ニシヤンが新しく来た隅田川の人達の歓迎会をしようと、提案してきた。
皆、一同に賛成して、夕方から公衆トイレ横の集会所に集まる事になった。
日が暮れると、集会所では公園の住人と、新しく住人になる人達で酒盛りが始められていた。
シロー達も乾いている枯れ木を集めてきて、焚き火を燃やし、焼きイモなどをして振る舞っていた。
するとーーー昨日は合羽で判らなかったが、一人は女性である事に気付いた。
それが、美枝子だった……。
住人達は皆、台風で痛んだ箇所をガムテープで直したり、濡れてしまった毛布を表に干したりと、忙しい一日を過ごしていた。
そんな折、ニシヤンが新しく来た隅田川の人達の歓迎会をしようと、提案してきた。
皆、一同に賛成して、夕方から公衆トイレ横の集会所に集まる事になった。
日が暮れると、集会所では公園の住人と、新しく住人になる人達で酒盛りが始められていた。
シロー達も乾いている枯れ木を集めてきて、焚き火を燃やし、焼きイモなどをして振る舞っていた。
するとーーー昨日は合羽で判らなかったが、一人は女性である事に気付いた。
それが、美枝子だった……。