雪割草
「テメーッ、俺達の金は、どうなってるんだよ!とにかく、二万二千円今すぐ返せ!」
ニシヤンが一歩前に出て、声を荒あげた。
「いやあ、それもですねえ。計画が中止になれば返金も可能なんですが、続行している間は手付け金として、お預かりしておかなければならないんですよ」
竹中は眼鏡の奥で余裕の笑みを浮かべ、あしらうように続けた。
「皆さんは今まで、公共の施設を勝手に使っていたんですよ。
無料で……。
その荒された箇所を直す為に、見て下さいよ。
この重機や植木を……。
これらのレンタル料だって、いい値段がするんですよ」
竹中は高々と手を挙げた。
それを合図にして、工事中の作業員達は、一斉に仕事の手を止めた。
公園中が静まりかえっていった……。
「お前ら、俺達が戻って来れねえように、木を植えるつもりか?」
ニシヤンが重々しく言った。
「はあ?どこに植木を植樹しようと、あなた達とは関係ありません!全ては区役所が決める事なんです」
段々と竹中の口調も荒々しくなってきた。
ニシヤンが一歩前に出て、声を荒あげた。
「いやあ、それもですねえ。計画が中止になれば返金も可能なんですが、続行している間は手付け金として、お預かりしておかなければならないんですよ」
竹中は眼鏡の奥で余裕の笑みを浮かべ、あしらうように続けた。
「皆さんは今まで、公共の施設を勝手に使っていたんですよ。
無料で……。
その荒された箇所を直す為に、見て下さいよ。
この重機や植木を……。
これらのレンタル料だって、いい値段がするんですよ」
竹中は高々と手を挙げた。
それを合図にして、工事中の作業員達は、一斉に仕事の手を止めた。
公園中が静まりかえっていった……。
「お前ら、俺達が戻って来れねえように、木を植えるつもりか?」
ニシヤンが重々しく言った。
「はあ?どこに植木を植樹しようと、あなた達とは関係ありません!全ては区役所が決める事なんです」
段々と竹中の口調も荒々しくなってきた。