君がいれば・・・①
「セナ、君は可愛い」



「か……わ……いい……?」



そんなはずはない。



ママでさえわたしに彼氏が出来ないと思っているんだから。



「可愛すぎる この目も……鼻も……口も……声も……」



シンの指が瀬奈の唇に触れる。



わたし……くどかれちゃってる……?



「し、シン……もういいよ それ以上言うと本気にしちゃう」



「俺は本気で言っている」



瀬奈の言葉に少し怒ったように言う。



「シン……そうだ!わたしのママ シンのファンだったみたい」



「それだったら俺たちの交際も許してくれそうだね?」



シンが秀麗な笑みを浮かべた。




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