君がいれば・・・①
「おい、どこへ行くんだ!?」


ジフンも慌てて立ち上がる。



「見合いの女などごめんだからね」



吐き捨てるように呟くと、シンはキャップを深くかぶった。



「ロビーには記者やファン達が張っているぞ?」



そんな事は分りきっている。



「手伝えよな?」



シンの切れ長の目で睨まれたジフンは肩をすくめる。



どこへ行こうというんだ?



外出してファンに見つかれば大騒ぎになると言うのに。



この従兄弟の考える事はまったく分らない。



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