君がいれば・・・①

顔が見たい

その夜、じっくり写真集の中のシンを眺めているとシンから電話があった。



『セナ、早いね?』



嬉しそうなシンの声。



「うん、枕元に置いていたから」



『もう寝るんだね?』



「ううん、まだ寝ないよっ」



話しながらベッドの上に座る。



『セナ、パソコン持ってる?』



「えっ?ううん 持っていないけど どうしたの?」



『セナの写真が欲しいんだ パソコンがあれば送れるから』



「わ、わたしの写真!?」



『そう セナの顔が見たいんだ』



「……和馬なら持ってる」



『カズマ?』



男の名前を出されて怪訝そうな声になった。




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