君がいれば・・・①
「あっ!」



帰ったはずのあの彼が目の前にいる……。



彼がいなくなった後、ずーっと気になっていた。



やっぱり夢だったのかもと……。



彼を見た時は考えすぎて白昼夢でも見ているのかと思ったほどだ。



「セナ」



もう一度名前を呼ばれて「は、はい」ってどもって返事をしていた。



「ど、どうして……?」



瀬奈が見上げてポカンとした表情になっている。



「どうしても会いたかったんだ」



へっ……?


会ったばかりの人なのに……なんで……?



瀬奈の反応を見て彼は微笑んだ。



こんな美形の彼に会いたかったと言われて正直嬉しいけど……。



なんで……??



どうして?






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