君がいれば・・・①
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瀬奈が自宅に戻った頃、シンは祖父に呼ばれて実家にいた。



昨日の女優との噂のせいだ。



１人掛けのソファーに座っている祖父は、渋い顔でシンを見ている。



３人掛けのソファーにはシンとジフンが座っていた。



「……だから、彼女とはなんでもないんです　マスコミが勝手に騒ぎ立てているだけなんです　マスコミのやり方はご存知でしょう？」



シンが言っても祖父の渋い顔は変わらない。



「昨日は製作スタッフでミーティングと食事をしたんですよ　うまい具合に２人だけの写真を撮られただけですよ」



ジフンが弁護する。



「お前が浮ついているからそういう写真を撮られるんだ」



祖父がシンを叱咤する。



「浮ついているつもりはありませんよ」



祖父の言葉にシンは不機嫌な顔を隠さない。



「そうそうに見合いの話を進める」



「ちょっと待ってください！第一、おじい様が勧めた世界だ。そんな噂一つでもたてられなくなったら俳優としては落ち目ですよ　それに結婚相手は自分で決めます」



見合いの話を出されてシンが怒りをあらわにした。



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