君がいれば・・・①
「それだけは許されないぞ?」



韓国は家族同士の絆が強いし、目上の者は絶対的な影響がある。



「それは最悪の時だけど」



「シン、良いことを教えてやるよ」



ジフンがニヤッと笑って言う。



「なんだよ?」



そこで初めて窓の外から視線を外してジフンを見た。



「来週の水曜日一日空けた 火曜の最終便に乗って水曜日まるまる愛しのセナちゃんに会える」



「ホントか!?」



シンが子供のように嬉しそうな顔になった。



「あぁ……ただし、俺も付いて行く あくまでもプライベートだが見つからないで日本に行くには難しい 表向きは仕事にしておいた方が良いだろう」



セナに会える。



最悪な気分が最高の気分に変わった。



明日、電話をしてセナに言おう。



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