君がいれば・・・①

嬉しい知らせ

今日で撮影が終わる。



今日一日がんばろっと。




カメラを見る瀬奈の表情もリラックスしていた。



数時間かけて、撮影は無事に終了した。



この後、スタッフ全員で打ち上げの予定だ。



*******



瀬奈は近くの洋風居酒屋へ連れて行かれた。



なぜか伯父も参加。



驚いたのが広報室の部長がいたことだ。



もちろん広報室の仕事だからいて当たり前なのだが、公私共に忙しそうなので参加しないと勝手に思い込んでいた。



チャコールグレーの高級そうなスーツをビシッと決めていて、カッコいい。



人気が高いのも頷けるルックスだ。



バツイチらしいという噂も聞いている。



赤ワインを飲んでいると、そのイケメン部長が瀬奈の隣に座った。



「木下さん お疲れ様」



ワインのビンを持って瀬奈のグラスに注ぐ。



「お疲れ様でした」



思いがけなく葉山部長が隣に座って、わたしは引きつった笑みを浮かべながら言った。




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