君がいれば・・・①

一緒にいたい

引き寄せられて人形のように瀬奈の身体がシンの胸に倒れる。



瀬奈の顎を持ち上げ向かせて唇を重ねると、甘い声が漏れる。



「ん……っ……」



啄ばむように瀬奈を味わうと舌を絡める。



シンは瀬奈を軽々と抱き上げた。



「きゃっ」



抱き上げられて驚く。



「セナ……いい?」



「え……」



これから起ころうとしている事は未経験の瀬奈でもわかるが「いい?」と聞かれて「はい」とは言えなかった。



「い、いやっ……」



その答えは予想していたらしくシンがクスッと笑った。



「じゃあ、一緒にベッドで寝てくれるだけでいい 家は大丈夫?」



その提案に瀬奈がびっくりした。



遅くなっても帰るつもりだった。



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