君がいれば・・・①
どうしたんだ?



「セナ?どうしたの?」



カップをテーブルの上に置く。



「あの……ごめんなさい……」



何で謝るんだ?



「意味が分らないよ セナ、なんで謝るんだ?」



そう言われた瀬奈はうつむいてしまった。



シンは立ち上がって瀬奈の真横に来る。



「セナ?何で謝るんだ?」



顎に手をかけて上を向かせる。



「わたしのこと、嫌いになっちゃった……?」



「はぁ?どうしてそんな事を思うんだ?」



俺の態度が悪かったのか?



俺の態度にセナは傷ついたのか?



「だ、だって……夜……の事……」



あぁ……。



セナは俺が体目当てだとでも思っていたのか?



させなかったから嫌われたと思っているのか?。



シンは瀬奈を立たせると抱きしめた。



「セナ、そんな事気にしていたのか?」



「ごめんね シン、20歳を越えた大人なのに……」




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