君がいれば・・・①
「セナ、そんな事くらいじゃ嫌いにならない 俺はセナが確かに欲しいよ だけどセナがいいと思える時まで待つつもりだよ」



「……」


瀬奈は黙ったままだ。



シンの指が優しく瀬奈の髪を梳いている。



瀬奈の髪は柔らかくサラサラでさわり心地がいい。



「セナ、俺は急がないよ 今はセナが側にくれるだけで幸せだ」



瀬奈の頬にシンの唇が触れる。



潤んだ瞳から涙がこぼれる。



「ほら、セナ笑って 朝食を食べよう」



シンは優しい。


嫌いになっていないと言ってくれて嬉しかった。



瀬奈はシンに笑いかけると食べ始めた。



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