君がいれば・・・①
3人はジフンが手配した黒塗りのベンツに乗り込んだ。



シンと瀬奈は後ろに座り、ジフンは助手席。



窓にスモークを張られているので外からは見えない。



席についた途端、シンは瀬奈の手を握った。



「シ、シンっ!」



「大丈夫、邪魔者は前だから」



わざと大きな声で言っている。



【悪かったな】



韓国語で返されてシンは笑ったが瀬奈にはわからない。



きょとんとした表情は愛らしい。



「今なんて言ったの?」



瀬奈が聞く。



「「悪かったな」だって」



瀬奈が大きく頷いた。



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